市民活動とお金の話

市民活動とお金の話というセミナーに参加してきました。

正式には、埼玉県の県民生活部共助社会づくり課が主催するセミナー「みんなで考える市民活動とお金のはなし~共感の輪を広げるファンづくり~」への参加です。

このセミナーは、今後3回連続のファンドレイジング連続セミナーのためのオープニングイベントということです。

今、就業規則とかIT整備などの仕事のお手伝いをさせていただいているNPO法人クッキープロジェクトの代表理事の方がパネラーとして出席すると言うことで、NPOの事業内容をよく知る絶好の機会であろうということで出席しました。

ファンドレイジングとは?

ファンドレイジングとは、NPOなどの活動資金を、個人・法人・政府などから集めることを言うそうです。

ファンドレイジングは一般人にはあまりなじみのない言葉ですが、クラウドファンディングへの関心が世間的に高まるにつれ、NPOでもクラウドファンディング を使って資金調達しようと言う動きが高まりつつあります。

シニア世代の増加により、生きがいを見つけるためにリタイア後ボランティアを始めたのはいいが、すぐに資金がショートして困っている方が増えているようです。

ボランティア活動はサービスの対象者から利益を得にくいこともあり、一旦資金がショートすると、どんなにいい事業でも撤退せざるを得ない状況に追い込まれてしまいます。

こういった、良い事業を救うための手法の一つとして、最近はファンドレイジングが注目され初めています。

4団体による個性ある講演

4つの団体がそれぞれの資金調達方法について、個性ある講演を行いました。

クラウドファンディングで資金調達した団体は1つのみ。

クラウドファンディングはこれからか

その団体も、クラウドファンディングを利用したものの、援助してくれた8割の人は知り合いだったということで、NPOの資金調達にはまだまだクラウドファンディング は一般的ではないようです。

クラウドファンディングは、申し出の資金援助額が目標額に到達しない場合は、そもそもお金をもらえないので、なかなか挑戦しにくそうです。

また、クラウドファンディングの利用料があまり安くないというのも、少しのお金でも貴重なNPO法人が利用しにくい一因なのかもしれません。

助成金や補助金をあてにしていたら独り立ちは叶わないということで、今後はクラウドファンディングを利用してみたいという団体もありました。

予算規模は小さい

いずれの団体も、年間予算規模が100万円以下という規模の小ささもあり、今の所活動費用の多くを寄付金で賄っていると頃ばかりです。

ただ今後新しい事業を起こすための資金が不足していることから、新規事業の元手を得るためにクラウドファンディングの挑戦をしてみたいということでした。

NPOの資金調達は一般企業とは随分異なる

NPO法人の仕事をお手伝いする関係もあり、市民活動の資金調達に興味があり出席したセミナーですが、NPO法人と一般企業とでは、だいぶ資金調達に関する考え方が異なるようで、すぐに参考となるような情報を得ることはできませんでした。

金融機関もNPO法人に融資する時代

いただいた資料の中に、地元の信用金庫の融資に関する資料が入っているのにびっくりしました。

もちろんNPO法人に特化したサービスの案内です。

地元に根ざしたサービスが売りの信用金庫ではありますが、NPO法人への融資に特化したサービスがあるなんて、時代はずいぶん変わったなあという印象です。

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