災害時の通信手段を検討してみましたその1(全3回)

この度の台風15号、19号で被害に見舞われた方にお見舞い申し上げます。

災害時の連絡手段について、ちょっと考えてみました。

私の趣味の一つに、アマチュア無線があります。

今の若い人は「アマチュア無線って何?」って方が多いんですが、アマチュア無線とは、通常業務で使っている無線設備を、個人的な趣味のために利用する事をいいます。

そんな趣味の私は、いろいろな仕事で使っている無線を聞くのが大好きで、どんな無線システムを使っているのかな?なんて想像しながら聞いています。

台風通過後は、主に飛行機の無線を聞き、様々な救助に当たる各県の防災ヘリや自衛隊ヘリの無線を聞いていました。

災害時でも通信したい!

災害時は、携帯電話は通話が集中してなかなか使えなかったり、基地局が被災したりして、平常時のように安定して携帯電話を使うことが難しくなります。

災害時の停電は広い範囲で起こることが多いので、携帯電話やインターネットが使えなくなったりします。

災害時でも問題なく通信をするためには、通話が集中したり停電になっても問題なく使える、自前の通信手段を用意する必要があります。

災害時でも使える通信手段の検討1

災害時に家族や親戚の無事を確認したり、社員と連絡を取りたいということは多いと思います。

警察・自衛隊や地方自治体などは、災害時に備えて自前の通信設備を持っているところが多くあります。

災害時でも情報収集ができるよう、予算をとってお金をかけて準備しています。

しかし、一般人や民間会社は、災害時に備えて通信設備を備えるのは、予算の面からなかなか難しいと言えるでしょう。

災害時の備えとして、お金をかけることができない時の通信手段について検討してみましょう。

スマホなどの携帯電話

今では一人に1台以上、携帯電話やスマホを持っている時代です。携帯電話やスマホが災害時に利用できれば、どんなに便利でしょう。

スマホで電話はどうなる?

平常時には安定して全世界と通話ができる携帯電話ですが、全世界と通話するためには、携帯電話で発信した電波を基地局という設備を使って利用しています。

したがって、基地局が停電したりネットワークとつながっている線が切断されたりすると通信ができなくなります。

公共性の高い携帯電話の基地局は、停電時でも数日は停電することがないように蓄電池や発電機が用意されていますが、広範囲の停電や災害だと、ネットワークへの接続が切断されてしまいます。

特に今回の台風による強風の影響はかなり広範囲だったため、各地の携帯電話の基地局がダウンしてしまったようで、携帯電話も数日に渡り使用できなかったようです。

また、一つのネットワークを何人かで共有して使っているので、一斉に全員がスマホを使うとネットワークで使えるデータ量を超えてしまうので、ネットワーク全体が使えなくなってしまいます。

停電や通話の集中問題を考えると、スマホの電話は、災害時に使える機会はかなり少なそうです。

スマホでメールは使えるか?

災害時には、電話の通話が集中するため、災害地内及び災害地向けの電話がかかりにくい状態が続きます。

そんな中、メールなどのデータ通信は、データ量が少なく、多くの人とネットワークを共有できるため、比較的通信がしやすい方式です。

東日本大震災の時、携帯電話はなかなか通じにくかったですが、iモードなどの携帯電話会社が独自に展開するメールは、比較的通じました。

また、インターネットを使ったメールは、データ量が平常時に比べた格段に増えたため通じにくい状態が続きました。

東日本大震災の前から、様々な防災対応会社が災害時の一斉連絡システムを開発し、大手企業を中心に導入が進みましたが、地震発生直後はなかなか連絡が取れませんでした。

当時は、スマホは今ほど普及しておらず、データ通信の容量もそれほど大きくありませんでした。

今は、災害時に多くの人がデータ通信を行っても十分なぐらいの容量を携帯電話各社は持っているはずなので、災害対策用の一斉同報メールも有効に機能することでしょう。

ただ、多くの人がビデオ通信などをして、たくさんのデータ通信を使ってしまうとどうなるかわかりませんが、災害時はビデオの通話は携帯電話会社でできないように設定されるでしょうから、メールは比較的通信しやすいのではないかと想像しています。

携帯電話は基地局が使えないとダメ

災害時には停電になることが多く、その場合、携帯電話の基地局が機能しなくなることがあります。

基地局が機能しないと、携帯電話は使うことができないので、たとえメールであっても通信をすることができません。

大規模な基地局の場合、停電になってもバッテリーや発電機が備えられているため、72時間程度は機能するようになっています。

しかし、簡易的な基地局など停電対応施設を用意していない基地局や、停電が72時間以上になった場合は基地局がダウンしてしまいます。

台風による強風で、千葉県で送電用の鉄塔が倒れて長時間の停電になったことは記憶に新しいと思います。

こういった場合は、携帯電話を利用したメールですら使えなくなり、様々な連絡に困ることになります。

さて、その2では災害に強い通信手段を検討していきます。

その2に続く

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